クワ科イチジク属の木には、気根を下垂して恐ろしい形になるものが多い。アコウ、ガジュマル、インドゴムノキ等である。アコウは我が国では和歌山県南部以南に見られ、九州から沖縄にかけては巨樹も多い。 花は5月頃に咲くが、イチジクと同じで花嚢の形を取る。枝や幹に沢山付いた花嚢は、8月頃に熟して淡紅色となる。ガジュマルと似るが、葉はガジュマルより大きく長さ8-15cm、幅4-8cmで、幅長さとも2倍程度ある。また、葉柄が長く4-6cmである。(ガジュマルは2cm以下)。さらに、熟した実の色がガジュマルでは真っ赤であるが、アコウは淡紅色である。果嚢を割らないと解らないが、アコウもガジュマルも雌雄同株である。受粉はイチジクコバチによって行われる。 学名はFicus superba var. japonicaで、クワ科イチジク属の常緑高木である。 |