アキグミ−秋茱萸 (2001.4.29(京都植)、2006.5.18(山田池)、2013.1.5(長居植))
 Elaeagnus umbellata


 京都植物園の桜林の前に、ナツグミと秋グミが並べて植えてある。4月中旬に訪れたときには、ナツグミが咲きかけでアキグミはまだ蕾も見えない状態であったが、4月末には早くもアキグミの花が開き始めていた。
 ナツ・アキの違いは、花期ではなくて、実の熟す時期を指している。アキグミが10−11月に赤く熟すのに対して、ナツグミは6月にはもう赤い。
 葉には白い鱗片が密生し、顕微鏡などで見ると大層面白い。斑点や鱗片が葉や花にあるのがグミ類の特徴で、花もラッパ型で先端が急に平開する特徴的な形である。赤いグミの実の酸っぱさと共に、忘れられない木である。
 学名はElaeagnus umbellataで、グミ科グミ属の落葉低木である。umbellataは散形花序(inflorescence)の意味で、一点から沢山の花が放射状に出る様を言う。北海道南西部以南の日本全土に分布する。
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 お正月に帰ってきた孫と一緒に大阪の長居植物園に出かけた。運良く「鳥と木の実」についての学芸員の方の案内に参加できて、鈴なりのアキグミの実を見ることが出来た。(2013.1.5)

京都府立植物園で写す(2001.4.29)


花がやや盛りを過ぎている。(2006.5.18 山田池公園)





葉の表裏と幹(2006.5.18 山田池公園)





1月の赤い実(2013.1.5 長居植物園)



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