学名にjaponicusが付く品種の一つである。大型の葉の形と葉脈に特徴があり、しかも葉の茎が赤いので、すぐに憶えてしまう。しかし、サントリー研究所の裏で見つけた雌花は、予想外に複雑な形をしている。咲き始めの花柱は紅色であるが、もう黄色くなっている。 京大の総合人間学部にもアカメガシワの木があるが、早くも実が出来始めていた。3本の花柱の下にイガが出ているのが見える。 今年(2000年)は豊中の稲荷神社の近くで雄花を写すことが出来た。こちらはなかなかスマートで、若葉とよく釣り合っている。 若葉の伸び始めは、美しい赤色なので、アカメガシワと呼ばれる。山野にはえ、日本各地に広く分布する。葉が大きいので、昔は柏と同じく食物を包むのに 使ったのであろう。 学名はMallotus japonicusで、トウダイグサ科アカメガシワ属である。 ********************************************************* 中島さんが5月のヤンバルの森に出かけて撮ってこられたアカメガシワの雄花と雌花の美しい写真が届いた。ヤンバルの森の緑の深さと静けさが感じられる。(2005.5.5) 橋口さんに指摘されて、アカメガシワの由来である赤い若葉の写真を慌てて掲載した(2008.5) ********************************************************* 高校同窓の赤井さんがMLに次のような文章を投稿されている。なかなか面白いので引用させていただいた。(2008.5) 「木」に「春」と書いて「椿」、「木」に「夏」と書いて「榎(えのき)」、「木」に「冬」とかいて「柊(ひいらぎ)」、では、「木」に「秋」と書けば? 音読みは「シュウ」だろうと目星をつけて入力・変換してみても出てこない。面倒だけど手書き入力してみると・・・。あった、ありました。「楸」と書いて「ひさぎ」と読むそうな。実体は「アカメガシワ=赤芽槲(柏)」で万葉植物の一つのようだ。 ぬばたまの 夜の深けぬれば 久木生ふる 清き河原に 千鳥数鳴く 山部宿禰赤人 |