アブラチャン−油瀝青 (2001.3.24、2000.4.1(加藤さん), 2004.9.19(萬さん)、2005.4.1)
 Parabenzoin praecox


 可愛い名前である。尤も、チャンは中国音の「青」で、炭化水素類の意味のようだ。昨年は写真を撮り逃がしたが、今年は大阪市大植物園と京都府植物園で写すことが出来た。加藤さん、梅本さんからも写真を頂いた。以下の解説は加藤さんです。
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アブラチャン…3月中旬〜下旬・小石川植物園
   本州、四国、九州などに分布する雌雄異株の落葉低木で、早春の
  山に彩りを添えてくれる樹です。葉に先立って緑がかった黄色の花
  をたくさん咲かせます。クスノキ科なので、葉や枝はよい香りがし
  ます。
   アブラチャンという名前は、実から油がとれることから来ていま
  す。樹皮にも油が多く、燃えやすい木だそうです。“チャン”は
  瀝青(コールタール・アスファルト…)のことだそうです。
   根元から数本〜数十本の幹が群がって立つので“ムラダチ”と
  いう別名があります。去年、高尾山に行ったとき、50本以上も出て
  いるものを見ました。
   学名はParabenzoin praecoxで、クスノキ科クロモジ属です。
  praecox は「早期の・早咲きの」という意味です。
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 アブラチャンの秋の実の美しい写真を、「小さな盆栽たち」というホームページを開いておられる萬さんから送っていただいた。山梨県 北巨摩郡 高根町付近の山中で写されたとのことである。すでに1/3程度の実では、割れて種子が覗いていたそうである。

雌花、4月




雄花、4月



秋9月の実、萬さん撮影。


幹と全体



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