続いて、黄色が美しい木である。銀杏は代表格であるが、多くの木が落葉前に黄緑から黄色に変わる。季節の不順な年には、黄色になる間もなく茶色く枯れてしまう。銀杏は例外的に、どの年でも茶色になることなく輝くような黄色を堪能させてくれる。 森や神社に多いのは、榎である。エノキも遅まきに美しく黄葉する。ムクロジは関西ではあまり見ないが、美しく黄葉することで有名である。並木によく使われるプラタナス(モミジバスズカケ)やユリノキも、緑の残る黄葉の始めが美しい。夏の若葉の美しいカツラも、可愛い葉をそのままに黄色に染まる。低木ではトサミズキの黄葉も、庭を引き立たせてくれる。 |