オオモクゲンジ−不屈のヒコバエ (2007.9.19、橋本さん)
 Koelreuteria integrifoliola


 9月の北白川疎水縁を彩ってくれたオオモクゲンジが切り倒されて1年、久々に訪れた橋本さんが見た物は、逞しくヒコバエを伸ばし始めたオオモクゲンジだった。以下は橋本さんのメールの抜粋です。
 「近隣住民の要請とはいえ、京都市建設局緑地管理課の無慈悲な処置に当時は言いようのない憤りを感じました。しかし、切られたものは戻ってこないものとあきらめ、今年は...京大農学部と理学部、嘉楽中学校のオオモクゲンジの開花を心待ちしておりましたが、12〜17日には3箇所とも満開になり、花弁も散り始めました。...理学部植物園のオオモクゲンジ樹冠を撮影し、北白川疎水縁のオオモクゲンジ切り株を見に行きました。たしか夏の初め頃、干からびたような切り株が無残な姿を見せていたと思いますが、その切り株から4本のヒコバエ(高さは1mくらいになっています)が元気に育っていることを発見しました。さらに、1mほど離れた根からも小さな葉が育っていました。感激しました。... 予想もしなかった疎水オオモクゲンジの生命力に感激し、その不屈のヒコバエをなんとか守っていきたいと考えております。」
 この新しい命を、再び心ない処置で刈り取らないことを、緑地管理課に切にお願いしたい。

1年で逞しく成長したオオモクゲンジのヒコバエ


昨年11月、無惨に切り倒されたオオモクゲンジの切り株。


京大農学部植物園のオオモクゲンジの開花を遠望(橋本さん、2007.9.15)


オオモクゲンジの特色ある袋状の実(橋本さん、2007.9.15)


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