切り倒されたオオモクゲンジ (2006.11.18、橋本さん)
 Koelreuteria integrifoliola


 オオモクゲンジのページにご紹介した北白川の疎水沿いの見事なオオモクゲンジの木が、バッサリと切られてしまいました。どういう事情があったのか不明ですが、残念でなりません。北白川の疎水沿いの散歩を楽しんで来られた、京都の橋本さんから、写真のような切り株の画像を送っていただきました。
 このオオモクゲンジは、毎年9月には素晴らしい黄色の花を木に一杯に付け(最下段の写真)、晩秋にかけては独特の袋状の実を見せてくれたものです(2,3番目の写真−橋本さん撮影)。電動ノコで切り倒すのは一瞬ですが、オオモクゲンジがここまで育つには随分と年月がかかったはずです。そして、疎水の散策路を愛する沢山の人々が、秋の定番であるオオモクゲンジの花を楽しんできたはずです。木を切るにはよほどの事情があったのでしょうが、悲しいことです。
 橋本さんのメールには、「3年前の11月に疏水のオオモクゲンジが赤銅色の実を沢山つけていた風景に感動し、昨年も同じような風景に接して満足していたので、今年も期待していました。あとは、千本今出川の嘉楽中学校グラウンド西側のオオモクゲンジの成長を願うばかりです。」とありました。永い日月を生き抜いて、人々に潤いを与えてくれる木々は大切にしたいものです。京都市の公園課や水道局の方々には、是非とも私達市民の無念な気持ちを解っていただきたいと思います。

無惨な切り株。切り株から、木はすこぶる健康であったと推定される。


2005年秋の見事な結実


オオモクゲンジの特色ある袋状の実


満開のオオモクゲンジ(2001年9月)


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