オニバス (2001.8、西野さん)


 オニバスの大きな葉と花の写真を、西野さんが送ってくれた。見事なものである。埼玉県の農村の池に自生しているそうで、絶滅危惧種である。以下は西野さんのメールから抜粋しました。
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 埼玉県北川辺町、利根川、渡良瀬川にかこまれた田園地帯の池の中です。周囲にはレンコン沼もあり、それこそ水の町といったところです。後で知った事ですが、田中正造の墓も近くにあるとか。
 物の本によれば、現在、絶滅危惧種に指定されているとありましたが、その後調べ ると、新潟、彦根、伊丹、明石等々あちこち復活しつつあるようです。神聖さの象徴 のようにもてはやされる正統派のロータスから見れば、花といい、葉といい、異端の植 物なのでしょう。
 この池へのアクセスは、東北自動車道館林インター下車、国道354を東進、約10分、「オニバス自生地」の小さな看板がでています。公共交通機関としては、東武日光線新古河、または柳生下車、徒歩20〜30分です。
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 オニバスは、1年草の水草で、全体にトゲが目立つために「オニ」と呼ばれるにであろう。。葉は1mを超すこともあり、表面にトゲがある。花は8−9月に咲く。オオオニバスは南アメリカの原産で、1-2mの大きさの葉は、縁が折れ曲がっていかにも人が乗れるような形になっている。こちらは多年草である。
 学名はEuryale ferox Salisb.で、スイレン科である。本州以南に分布する。





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