ネズミの小判 (2002.5.15(鈴木さん)、2004.4.3(梅本さん))


 ハゼノキの実は「ネズミの小判」と呼ばれて、春から初夏にかけて、子供達が拾って遊ぶようである。これに関して、大分の鈴木さんからお便りを頂き、いつも「木々の移ろい」の知恵袋をしていただいている梅本さんや山東さんからもメールを頂いた。以下にご紹介しよう。
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鈴木さんのメール:
 娘が春になるとよく拾ってくる“ネズミの小判”という実について、ご存知のようなら教えてください。
 幼稚園では、みんなが”ネズミの小判”と呼んでいるのですが、何の実なのかわかりません。」
梅本さんのメール:
 「ねずみの小判」と云う呼び名は、初めて聞きましたが、とてもユニークな命名ですね。興味深く
 拝見させて頂きました。この実は、おそらく「ハゼノキ」の種子ではないかと思います。この果実は
 外果皮に覆われているのですが、其れを剥がすと例の可愛い小判の形をした淡褐色の種子が
 出てきます。また、非常に沢山の実を付けますので、子供たちもきっと拾うのに夢中になるんで
 しょうね。
 ハゼノキは関東以西に分布するウルシ科の落葉高木です。その昔この種子から木蝋を採り、
 ロウソクの原料としました。今では、ロウソクの需要も減り、専らポマードや石鹸、クレヨンや
 ワックスなどに用いられていますよ。」
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 梅本さんからは最近、「ちいさな女の子が、一生懸命拾っている姿を見つけ、写させてもらいました。結構、細かい作業で、肩もこります。」と言うメールと共に、ネズミの小判を集めている可愛い女の子の写真が送られてきた。
** ハゼノキはウルシ科の木ですので、人によってはかぶれることがあります。
  木の幹や枝葉を触らないようにご注意下さい。

鈴木さんに送って頂いた、ネズミの小判


梅本さんに送って頂いた、ネズミの小判を集める少女の写真


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