クヌギとアベマキ (2004.10.23)


 久しぶりに府立京都植物園を訪れた。入口には開園80周年を飾る横断幕がかかっている。しかし、中は相次ぐ台風の被害で、沢山の枝が落とされて、木々がかなり痛んでいる様子が見られた。
 この季節には、木の実以外は殆ど見るべきものがないが、園内に2カ所ほど、クヌギとアベマキが並んで植えてあるところがあり、大きなドングリが落ちていた。この、クヌギとアベマキの区別が難しい。どちらも長くて鋭い鋸歯を持つ葉であり、ドングリには殻斗の代わりに基部には柔らかいイガが付いている。2つの区別が付くように並べて写真を撮ってみた。どちらも、ブナ科コナラ属の木である。
 最も分かり易いのは、葉の裏を見ることである。白っぽいのがアベマキで淡緑色のものはクヌギである。ドングリの形は、クヌギがどちらかというと扁平なのに対して、アベマキはやや縦長の感じを受ける。幹はアベマキの方がコルク層が発達して凹凸が多い。

クヌギのドングリと葉



アベマキの実と葉



クヌギとアベマキの幹


トピックスのメニューへ戻る