花の少ない京都府立植物園では、赤い実たちが競い合っている。 葉の散ったフウの木がひっそりと立つアジサイ園では、サンシュウの見事な実が見られる。大芝生地の南側の木々の間にも沢山の実を付けたサンシュウの木が数本ある。 大芝生地の北側の茶店の東横には、カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)が真っ赤な実を付けている。 そして、生態園の池の側の植え込みの奥には、ウメモドキの木が立っていて、これも小さな赤い実を、それこそ満開の梅のように木一杯に付けている。この辺りで賑やかであったガマズミの実は黒くなって、ウメモドキの赤がひときわ鮮やかである。 |