「かじもと」なので「かじの木」に関心がある。実物を始めてみたのは
小石川植物園であった。「こうぞ」と同じ「くわ」科の樹で紙の原料にも
なるようである。5ー6月に花が咲き、赤い小さな集合果(桑の実に似る)
をつける。また、かじの木の葉は、変型が多く、写真で見るように、素直なものから
3裂したものまで色々である。 京大にもあるかと、植物園を探したが見つからなかった。ごく最近、京大 北部構内の水田を横切ったところに樹の密集したところがあるのを見つけて 調べに出かけたところ、ついに「かじの木」にお目にかかることが出来た。 かじの木はクワ科であるが、クワ科には人々になじみ深いものが多い。 蚕の餌としての「クワ」、和紙の原料としての「コウゾ」や「梶の木」、 食用になる「イチジク」、観葉植物の「インドゴムの木」などみなクワ科に属する。 巨木で紹介した「アコウ」や「ガジュマル」もイチジク属である。 学名はBroussonetia papyriferaで、クワ科コウゾ属である。 |