ちょっと変わった花だが、よく見るとなかなか可愛い。5枚の花弁のうち、下の2枚は純白で長い。これに対して上の3枚は短いが紅色の美しい模様がある。雄蘂は上部の花弁よりも長くよく目立つ。 根生葉は蕗の葉のように大きく、鈍鋸歯を持った円形である。表面は暗緑色で裏面は暗紫色であり、葉や茎には赤褐色の荒い毛が生えている。大きな緑の葉と赤い花茎の先に付く白い花の対比が美しい。葉は常緑で、雪の下でも緑を保つので「雪の下」と呼ばれている。 学名は Saxifraga stoloniferaで、ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草である。本州・四国・九州の山中の湿地に生育する。薬草や食用に家庭で栽培されることも多い。 |