ヤマホタルブクロ−山蛍袋
 Campanula punctata var. hondoensis
 2007.8.8、2012.8.16(伊吹山-1300m)、2016.7.11(高ボッチ-1650m)、2017.8.11(入笠山-1750m)


 近畿から中部・関東の山でよく見る特徴的な花である。花冠は大きいものでは5cmもある釣り鐘状で、確かに蛍を中に入れて遊ぶことも出来るだろう。よく似たホタルブクロは平地でも見られるが、僅かな違いは花の萼片にある。最下段に見るように、ヤマホタルブクロでは萼片の間が軽く盛り上がるだけだが、ホタルブクロでは反り返ったちいさな附属片が付いている。花の色は関西では白が多く、関東では紅紫色のものが多い。
 学名は Campanula punctata var. hondoensisで、キキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。花期は6-8月。近畿以北から東北南部の山野に生える。

伊吹山の花は白で、ほんの僅かに紫の斑点が見える。(伊吹山、2007.8.8)


萼片の間は盛り上がっているが、附属片はない。


萼片にも花弁にも毛がある。(伊吹山、2012.8.16)


入笠山のヤマホタルブクロは紫色である。(入笠山、2017.8.11)


高ボッチの花は淡紅紫色でなかなか可愛い。(高ボッチ、2016.7.11)


紫の縞模様のものもある。園芸品種になりそうだ。


ホタルブクロ(大阪府交野市)とヤマホタルブクロ(伊吹山)の萼片の違い


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