近畿から中部・関東の山でよく見る特徴的な花である。花冠は大きいものでは5cmもある釣り鐘状で、確かに蛍を中に入れて遊ぶことも出来るだろう。よく似たホタルブクロは平地でも見られるが、僅かな違いは花の萼片にある。最下段に見るように、ヤマホタルブクロでは萼片の間が軽く盛り上がるだけだが、ホタルブクロでは反り返ったちいさな附属片が付いている。花の色は関西では白が多く、関東では紅紫色のものが多い。 学名は Campanula punctata var. hondoensisで、キキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。花期は6-8月。近畿以北から東北南部の山野に生える。 |