セリバオウレン−芹葉黄連 (2010.2.12、京都府立植物園)
 Coptis japonica var. dissecta


 2月の京都府立植物園でセリバオウレンとバイカオウレンにお目にかかった。両者は葉も花も異なるので容易に区別できる。花が似ているキクバオウレンとは葉の形状から区別することが出来る。キクバオウレンの葉は分離が少なく大型で、確かに菊の葉に似ているのに対して、セリバオウレンは2回3出複葉で小葉は細かく、名の通りセリの葉に似ている。
 3−4月に白い花を付ける。白い披針形の萼片が5−7枚あり、5−6枚のやや短い白い花弁と共に複雑な形を作る。多数の雄蘂が噴出するように見えるのが雄花で、中央に緑の雌蘂が見えるのが雌花である。
 学名はCoptis japonica var. dissectaで、キンポウゲ科オウレン属である。本州、四国の山地に分布する。

雄花と雌花


主として雄花


右上が雌花、左下が雄花


群生の様子、葉はセリ状の形である。




花の後の種子(岐阜薬科大学薬草園、2009.4.8)


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