雑草のヤエムグラは「やえむぐら茂れる宿の寂しきに、人こそ見えね秋は来にけり(恵慶法師)」の百人一首の歌に詠まれており、手入れを怠ると、庭に茂って困る人が多い。ヤエムグラの葉は6−8枚の輪生であるが、オオバノヨツバムグラは4枚の葉が輪生する同属の多年草である。エゾノヨツバムグラより葉が大きく披針形で、縁と表面に毛が生え、3本の葉脈が目立つ。白い花は3mmほどで密集して咲く。 学名は Galium kamtschaticum var. acutifoliumで、アカネ科ヤエムグラ属の多年草である。花期は7−8月。北海道、本州、四国の深山に生える。 |