ムラサキケマン−紫華鬘 (2011.4.10(翔さん)、2011.4.13)
 Corydalis incisa


 これは特に山で見る珍しい花ではないが、エゾエンゴサクやミヤマキケマンと同属で特徴的な花の形をしているので掲載した。孫達が自宅近くで見付けた花である。私の家の庭にも生えていた。
 あまり日当たりの良くない所に生え、4−6月に20−30cm程度の茎を延ばして、先端に紅紫色あるいは白色の花を多数付ける。葉はセリのように2/3回羽状複葉で細かく裂ける。
 学名は Corydalis incisaで、ケシ科キケマン属の越年草である。日本全土の山野に分布する。ケマン(華鬘)は本来は花輪を指すが、今は仏壇の欄間などを花で飾る代わりの金属製の装飾具を指している。
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 立山の花を整理していたら、ムラサキケマンが写っていた。普通のものより紫が濃いのが気になるが、葉の切れ込みの様子や、花が塔状に付いていることなどから、ヤマエンゴサクではなくムラサキケマンであろう。(2009.5.20)

特徴的な形の花




葉は2回/3回羽状複葉


立山駅付近(480m)で写したムラサキケマン(2009.5.20)


搭状に付いた花が咲き終わって豆になっている


葉は切れ込みの深い3回羽状複葉


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