マイヅルソウ−舞鶴草 (2004.7.1(栂池自然園)、2008.6.5(礼文林道)、2010.8.1(白馬五竜高山植物園))
 Maianthemum dilatatum


 マイヅルソウも高山でよく見かける花である。ユキザサとも少し似ているが、葉の基部が深く切れ込んだハート形である点が異なる。この葉の形が舞い上がる鶴のように見えることからマイヅルソウと呼ばれる。花茎は総状花序となり葉の上部に突き出て10−20個の花を付けるが、礼文林道で見た花は花序が縦に長く、栂池自然園で見た花は花序が横に開いている。時期と共に縦型から平開していくのかも知れない。
 礼文島では6月に満開であったが、栂池自然園(1900m)では7月が見頃のようである。8月にはいると、実が次第に黒ずんでくる。なお、六甲高山植物園では5月中旬から花が見られる。
 学名はMaianthemum dilatatumで、ユリ科マイズルソウ属の多年草である。日本全土の深山の針葉樹林下によく生育する。

満開のマイヅルソウ(礼文林道、2008.6.5)





高度1900mの栂池自然園では7月中旬に満開(2009.7.15)


栂池自然園2004.7.1



8月にはいると子房が膨らんで実となり、やがて黒ずんでくる(栂池自然園 2010.8.2)


白馬五竜高山植物園 2010.8.1


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