「黒百合は恋の花 愛する人に捧げれば 二人はいつかは結びつく...」は菊田一男作詞で織井茂子さんが歌ったヒット曲で、「君の名は」の中で使われたため、多くの人が口ずさんだ歌である。このクロユリは北海道にのみ見られるユリで、恋の花でもあり呪いの花でもあると言われている。 石川県の県花はクロユリであり、白山にはクロユリの群生地があるが、学名上はこの花は「ミヤマクロユリ」が正しく、北海道のクロユリとは区別される。北海道のものが3倍体であるのに対して、ミヤマクロユリは2倍体であると言うことが分かっている。 花期は6−7月で、北海道の原野で見られる。ミヤマクロユリが中部地方以北の亜高山・高山帯で見られるのとは対照的である。 学名Fritillaria camtschatcensisで、ユリ科バイモ属の多年草である。北海道の原野に生育する。camtschatcensisは「カムチャッカ地方」の意で、この草の分布域をを指す。 |