キランソウ (2008.3.25(京都府立植物園)、2010.5.6(牧野記念植物園)、
          2011.4.17(翔さん、神奈川県大山))

 Ajuga decumbens


 人里でよく見られると書いてあるが、植物園でしか見たことがない。都市近郊ではもう見られなくなったのかも知れない。特徴的なシソ科の花特有の形をしている。最近よく公園などに植えられる「セイヨウジュウニヒトエ」に似ているが、塔のように咲くのでなく、茎は地を這い、地面に拡がって咲く。花期は3−5月で、花の周辺は毛むくじゃらである。花の上唇は短く、3裂した下唇の中央の裂片には数本の線が鮮やかに入っている。雄蘂は4本ある。
 学名は Ajuga decumbensで、シソ科キランソウ属の多年草である。北海道を除く日本全土の原野や道ばたに生える。別名を「地獄の釜の蓋」という。

神奈川県の大山で写す(2011.4.17 翔さん撮影)



京都府立植物園の生態園で写す(2008.3.25)


  雄蘂は4本


牧野記念植物園では雨の中で写した(2010.5.6)


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