キバナノカワラマツバ−黄花の河原松葉
 Galium verum var. asiaticum
 2007.8.8(伊吹山-1300m)、2009.7.16(八方尾根-1900m)、2016.7.11(高ボッチ-1650m)


 低地でも見るように書かれているが、私は高山でしか見たことがない。花の色が白くて、輪生する葉がやや細いカワラマツバ(Galium verum var. asiaticum form. nikkoense)は平地でもよく見られるようだ。キバナノカワラマツバは、細い葉が輪生する一段毎に沢山の薄黄色の小花が付く。とても特徴的で、その姿は覚えやすい。花の最盛期には、上部には黄色の花が団子のように固まって付くので、葉が見えないこともあるが、下部には立派な輪生の細い葉が見られる。50cmを越えて背が高いものが多い。秋には1.5mm程の小さな実を付ける。
 学名は Galium verum var. asiaticumで、アカネ科ヤエムグラ属の多年草である。花期は7−8月。日本全土の野原に生える。

輪生する松葉のような葉と、薄黄色の多数の小花が特徴的。(伊吹山、2007.8.8)


花の最盛期には、まるで黄色の泡が吹いたように見える。


花は4弁花で、葉は幅2-3mmの線形である。


4弁花の雄しべと雌しべが見える。


こちらの花はやや黄色味が強い。(八方尾根、2009.7.16)


輪生する線状の葉がよく見える。(高ボッチ、2016.7.11)


群生するキバナノカワラマツバ。


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