ヒメイチゲ−姫一華
 Anemone debilis
 2017.7.10(弥陀ヶ原-1900m)


 今回始めてみた花の一つが「ヒメイチゲ」である。近畿以北の高山に分布すると書いてあるので、これまでに見ていても良いはずだが、見つけられなかった。立山荘の自然観察員の方が、「木道沿いをよく探せば見つかりますよ」と励まして下さったお陰で、綺麗な写真が撮れた。
 花弁はなく、白い5弁に見えるのは萼片であるが、とても綺麗である。イチゲ類では3裂した葉が輪生するが、ヒメイチゲは鋸歯のある3裂した細い葉が輪生しているので特徴がよくに分かる。高さ10cm程度で、輪生する茎葉が1組だけ付いている。か細く可憐な感じがして、姫イチゲと言われるのも頷ける。
 学名は Anemone debilisで、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草である。北海道及び近畿以北の高山のハイマツ帯や針葉樹林帯に生える。

弥陀ヶ原のヒメイチゲの花(2017.7.10)


 葉は3全裂し、綺麗に輪生する


 花弁はなく、5枚の萼片が綺麗。


草花のリストへ戻る