今回始めてみた花の一つが「ヒメイチゲ」である。近畿以北の高山に分布すると書いてあるので、これまでに見ていても良いはずだが、見つけられなかった。立山荘の自然観察員の方が、「木道沿いをよく探せば見つかりますよ」と励まして下さったお陰で、綺麗な写真が撮れた。 花弁はなく、白い5弁に見えるのは萼片であるが、とても綺麗である。イチゲ類では3裂した葉が輪生するが、ヒメイチゲは鋸歯のある3裂した細い葉が輪生しているので特徴がよくに分かる。高さ10cm程度で、輪生する茎葉が1組だけ付いている。か細く可憐な感じがして、姫イチゲと言われるのも頷ける。 学名は Anemone debilisで、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草である。北海道及び近畿以北の高山のハイマツ帯や針葉樹林帯に生える。 |