ゲンノショウコ−現の証拠
 Isodon longitubus
 2008.8.20(金剛山-1100m)、2007.9.2(六甲高山植-700m)、2005.9.4(比婆山-1100m)、2005.9.18(京北-400m)


 昔から三大民間薬と呼ばれる薬草は、ジュウヤク、センブリ、ゲンノショウコである。特にゲンノショウコは乾燥した葉や茎を煎じて飲むと、たちどころに下痢が止まるというので、「現の証拠」と呼ばれた。ゲンノショウコの花は、5弁で紫の縦縞が入り、雄しべの葯の紫色と相まって、可愛く美しい。フウロソウ科なので、その形はハクサンフウロなどと似ている。
 花の色は濃いものから白色まで様々である。花の後、塔のようになる果実の形が面白いが、さらに、実が弾けて現れる種の付き方が御神輿の屋根の飾りに似ているので、ゲンノショウコの別名は「ミコシグサ」である。
 学名は Geranium thunbergiiで、フウロソウ科フウロソウ属の多年草である。花期は7−10月日本全土の山野に生える。thunbergiiは人名である。

花の色は色々



 濃いものも


 白いものも


群生


花の後の種子の形が面白い。枯れて弾けると御輿の屋根の飾り物のようになる


葉と茎、茎は毛に覆われている


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