何とも可愛いフウロである。伊吹山山頂の遊歩道で見付けた。伊吹山は前面から登ると日陰が無く大層疲労するが、日曜休日にはバスが出ていて、苦労なく山頂にたどり着ける。山頂一帯は見事なお花畑で、イブキ...と名の付く高山植物も沢山ここで見つかっている。 ヒメフウロは、他のフウロソウよりも一回り花が小さく15mm程度であるが、丸みを帯びた細長い花弁が美しい。花の大きさと、葉の形から同定は容易である。葉は3出複葉のように見える。花柄も茎も葉も開出毛に覆われている。 花期は5−8月で、伊吹山、岐阜・三重県の山、徳島県剣山等で見られる。塩を焼いたような特有の匂いがするので、塩焼草の別名がある。 学名は Geranium robertianumで、フウロソウ科フウロソウ属の2年草である。本州・四国の石灰岩地に生える。その臭気から別名シオヤキソウともいう。 |