アケボノソウ−曙草
 Swertia bimaculata
 2005_9_4(比婆山 1100m)、2015.10.4(京都植)


 野山の湿気のある所に生える2年草で、1年目はロゼット状の葉だけで過ごし、2年目に茎を伸ばして花を付ける。茎は80cm程度になり、よく枝分かれして花柄のある白い花を付ける。花は5弁であるが、その模様が美しい。緑の2個の斑点は蜜腺で、ここに虫たちが集まる。先端に向かって小さな黒い斑点が美しい背景を作って、夜明けの星空の印象を与えるので曙草と呼ばれる。
 茎の断面は四角である。根生葉はロゼットを形成し葉柄があるが、花の頃には枯れて消失する。茎葉は葉柄が無く、先端が細く尖り、3本の葉脈が目立つ。
 学名は Swertia bimaculataで、リンドウ科センブリ属の2年草である。花期は9−10月。日本全土の山野に生える。bimaculataは「2つの斑点」の意味で、花弁にある2個の蜜腺をさす。

素晴らしい造形(2015.10.4、京都府立植物園))


蕾と花と揃い踏み


高さ70cm程度で沢山花を付ける(2014.9.16、六甲高山植物園)


横に寝ている茎にも花が


特徴ある3葉脈を持つ葉


中部地方以北の高山ではミヤマアケボノソウが見られる(2010.8.1、白馬五竜高山植物園)


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