三重県鈴鹿市の「地蔵大松」
  (2017.6.13)


 三重県鈴鹿市の白子に鈴鹿医療科学大学がある。元NTTのあった広大な敷地に近代的な建物が配され、緑も多いのどかな大学である。この大学のすぐ北に「地蔵大松」がある。2002年に小森さんが見事な写真を送って下さって以来、一度見たいものと思っていた。今回、鈴鹿医療科学大学の川西正祐先生に呼んで頂いたのを機会に、一緒に徒歩で出かけた。思い描いていたとおりの巨大な松で、二人でしばし見とれた。
 アカマツでは幹周7.1m(宮 誠而氏の「巨木学」による)の東法田の大アカマツが日本最大であるが、クロマツではこの地蔵大松が日本最大である。香川県にあった岡野の松、円通寺の松が枯死したのにたいして、地蔵大松は保存会の手入れのお陰で健康そのものに見えた。案内板によれば、幹周6.7m、樹高20mで三重県の天然記念物に指定されている。蘇我氏が物部氏を滅ぼした後、地蔵菩薩信仰が禁止されたため、地蔵を埋めて隠し、目印にこの松を植えたと伝えられるので、樹齢は1300年を越すことになるが、実際にはずっと若いであろう。
 近鉄白子駅で降りて、鈴鹿中央病院行きの三重交通バスに乗り、西玉垣町で降りると、西に200m程である。バスは1時間に1,2本出ている。

松のすぐ横に地蔵堂が見える。





鈴鹿医療科学大学本館と川西先生


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