三重県鈴鹿市の 「地蔵大松」
  (2002.7、小森さん)


 瀬戸内沿岸の松の巨木が、次々と枯れたが、三重県鈴鹿市西玉垣町にある「地蔵大松」は元気である。小森さんからの写真をご紹介しよう。どっしりとした感じで、枝を大きく広げている。樹高約20m、幹周6.70mで、三重県の天然記念物に指定されている。環境庁調査には登録されていない。この木は、単木か合体木か不明であるが、単木であるとすれば、幹周では、全国第3位に位置する。
 案内板によると、蘇我氏と物部氏の戦いのあと、地蔵菩薩を祀ることが禁止されたため、お地蔵さんを埋めて、目印に松の苗木を植えたものがこの松であるという。享保17年の大干魃の際に水脈を求めて土中を掘るうちに地蔵が見つかり、松の根方にお祀りすることになったと言うことである。
 津とJR関西線河原田を結ぶ伊勢鉄道の「玉垣」で降りて、北東に歩く。富士電機の工場を超えると山上池があるが、この池の南東部に地蔵大松が見える。富士電機を迂回していくと2kmほどの距離になる。




木々のリストへ戻る