根元が空洞になっているとはいえ、近づいて見る迫力は素晴らしい。その迫力が伝わってくる新米パパさんの写真である。最近、大抵の巨樹は柵が施され近づくことが出来ないが、この木は空洞の中に入って幹の有様を観察できる。訪れる人が少ないことが幸いして、木への影響を深刻に考える必要がないのであろう。 落雷に遭ったために樹高は18mと低いが、幹周りは13.9mあり、近づけるだけに大きさが肌で感じられる。根元は空洞であるが、新しい枝は勢いよく伸び、樹勢は確かである。この楠の位置はこちらのページに記してある。 木の保護柵について私見を言えば、本来、巨木と人間の間隔はもっと近いほうが良い。木に触れたり、近づいて見上げたりすることで、一層の感動を感じることが出来る。しかし、我が国では、巨木が有名になると、我も我もと押しかけて、せっかくの木を駄目にしてしまう。高山の湿原やお花畑も同じである。やむを得ず柵や木道が作られる。人口が多いから仕方がないと言えばそれまでであるが、人々がわきまえて自然を楽しみ、柵も取り払われるのが理想であろう。 |