高山の草原でお目にかかる、ミヤマシシウドと並ぶ巨漢である。花冠の付き方は似ているが、中心となる茎が太いのと、総苞片が目立つので区別できる。 特徴を整理してみると、(1)高さが0.5−1.5mに達する。(2)主茎が太く10-20mmになる。(3)総苞片、小総苞片共によく目立ち、下垂する。また、先端が切れ込むことがある。(4)花は5弁で、平開する。(5)葉は全体としては広卵形だが羽状に切れ込む。1-3回3出羽状複葉。 学名は、Pleurospermum austriacumで、セリ科オオカサモチ属の多年草である。中部地方以北の山地で見られる。花期は7月から8月。 |