エゾニュウ−蝦夷にゅう
 Angelica ursina
 (2012.7.26(大雪山黒岳−1800m))


 エゾニュウはアマニュウよりももっと茎が太く、直径5cmにもなる。茶色く色付くことが多い。蕾は大きな赤みがかった鞘に包まれており、折り畳みが解けるように花茎を伸ばして先端に白い集合花を付ける。アマニュウが平らな散状花序を作るのに対して、エゾニュウはコデマリのような丸い形に花が集合している。
 特徴を整理してみると、(1)高さが1−3mに達する。(2)主茎は太く直径5cmに達し、赤みがかっている。(3)総苞片・小総苞片共に無し。(4)花は5弁。花茎の先の散状花序は丸い。(5)葉は大型の2回3出羽状複葉で、細く尖っている。葉の裏の脈状に毛がある。
 学名は、Angelica ursinaで、セリ科シシウド属の多年草である。ursinaは「熊のような」の意。中部地方以北の山地で見られる。花期は8月。

7月下旬の大雪山黒岳登山道(1800m)、遠望。


葉の特徴がわかる


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