阪大の山東さんに誘っていただいて、思わぬ巨木の旅が出来た。1日の行程であったが、日本巨樹巨木の会のオフ会で新発見された木々も案内してもらった。 ここでご紹介する「片波西谷の大栃」は関西屈指の栃の巨木であり、山東さんは情報を基に、あちらの谷こちらの谷と分け入ってようやく探し当てたと言うことである。メジャーを持っていかなかったので不正確であるが、幹周7mを優に越す大きさと思われる。根方には大きな洞があり、熊の冬眠にはもってこいの広さである。この木の横には清流が流れており、その河原で、静かなせせらぎの音を聞き、巨木を堪能しつつ昼食を取るという贅沢までさせてもらった。 交通の便はなく、慣れない人が谷に踏み入れると道を失う危険がある。位置としては、京都から周山街道を北上して京北町に至り、ここから477号線を北東に15kmほど行くと上黒田の集落がある。その北の山域が片波であり、この谷筋の林道を車で遡上し、最後は徒歩でトチノキに至る。 |