岩手県雫石町の「山祗神社の姥杉」 (2022.7.11、豪さん)


 盛岡勤務の豪さんは、盛岡から横手方面への出張に県道1号線を使っているようで、この沿線の巨木の写真を送ってくれる。今回は雫石町にある「山祗(やまずみ)神社の姥杉」である。樹高40m、目通り幹周6.8mで樹齢は1400年と伝承され、雫石町の天然記念物に指定されている。周囲にも杉の木が沢山育っているので、単独で写真を撮るのが難しいが、近づくと深い襞のある隆々とした樹幹に圧倒される。
 岩手県雫石と聞くと、70代以上の方は自衛隊機と全日空機が衝突して空中分解した悲惨な事故「全日空機雫石衝突事故」を直ちに思い出すであろう。この事故以降、航空法が改正されて、旅客航空機と自衛隊訓練機の飛行空域は厳格に分離されるようになった。雫石の御所湖の南には「慰霊の森」があったが50回忌を終えて「森のしずく公園」と改名された。
 山祗神社に行くには、JR田沢湖線の雫石駅前から県道1号線に乗って15kmほど南下し、小さな川を渡って大村の集落に入ったら、次の川を渡る手前の細道を右手に入れば神社の入口である。バスで行く場合には、雫石駅前からコミュニティバス(あねっこバス)大村線に乗って大村で降り、進行方向100mを右折して山祗神社に着く。ただしバスは予約制で、平日は日に6本運行されている。

山祗神社の入口から姥杉が望める


手前に幹が見える木の後ろ側が姥杉である


良い形の幹だ



近づいてみると、彫りの深い逞しい樹皮である


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