長野県根羽村の「月瀬の大杉」 (1999.2.13 宮川さん)


 名古屋の宮川さんから、長野県第一位の巨木「月瀬の大杉」の写真が届きました。 目通り幹周り13.8m。全国でも第6位の杉の巨木です。 雪の中、巨樹の前に立つ娘さんが素敵ですね。
 月瀬の大杉のある根羽(ねば)村は、 愛知県・岐阜県・長野県が互いに接する山奥にあります。 近くに愛知県の茶臼山国民休暇村がありますが、ここからも10kmの距離です。車なら、 愛知県豊田市から長野県飯田市に向かう「飯田街道(153号線)」で、県境を越えて すぐ右手になります。以下は、宮川さんが書き写して下さった銘板の文章です。
 「長野県下伊那郡根羽村月瀬日影平地籍にある月瀬の大杉は,目通り1.5の高さ で,幹廻り14メートル,樹高は40メートルに達する巨木であり,全国的にも有数 なものであるので,昭和19年11月国の天然記念物として指定された。樹齢は文部 省調査による指定当時の1800有余年を採用している。平成元年,環境庁の巨木調 査により,長野県第一位の巨木であることが確認された。昔から虫歯に病むものが祈 願すると,霊験が著しく,また大事変の起るときは前兆として枝が折れると語り継が れている。旧月瀬神社のご神木として古来から尊敬され,地区民の手で保護されてき た。弘化元年(1844年)の江戸城本丸焼失後の復興用材として,また明治41年(1 908年)村内神社統合の後,大杉売却の決議がなされたが,月瀬全住民の団結の力 によって,保存され現在に至っている。 平成8年11月 根羽村」



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