島根県隠岐・布施村の「岩倉の乳房杉」 (2007.5.6、葭谷さん)


 有人島400余の完全踏破を目指して全国の島巡りをしている葭谷さんから、隠岐の島後にある「乳房杉」の写真が届いた。いかにも深山に人知れず育ったような、奇怪で近寄りがたい風情を持っている。何よりも、大きく垂れた乳根が目を引く。葭谷さんのメールには以下のように書いてありました。「島後の最高峰、大満寺山(標高608m)の東麓にある樹齢800年の古杉、岩倉の乳房杉に着きました。地上10m位のところから20数個の巨大な 鐘乳石状の乳根が下がり、梅雨時期には乳根の先から白い樹液が出ることからこの名がついたと言われています。」
 環境庁調査によれば、樹高38m、幹周9.60m(名標板によれば、11.0m)で、島根県の天然記念物に指定されている。乳房根の最大のものは、長さ2.55m、周囲2.25mに達すると言うことである。地元では「岩倉さん」呼ばれ、ご神木として崇められている。毎年4月に祭礼が行われている。
 隠岐諸島で最大の島は、東部の隠岐の島で、西郷港が最も大きな港である。その南に飛行場がある。西郷から車で485号線を5km程北西に走り、中条小学校の所から銚子ダムに向かって右折する。銚子ダムから右折して更に細い山道を天満寺山に向かう。くねくねと曲がる山道のほぼ最高地点を越したところ、天満寺山の北東300m辺りに乳房杉がある。




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