島根県六日市町の「一本杉」
  (2004、中島さん)


 中島Moeさんが、島根県の柿木村に帰省された時に撮られた一本杉である。
 一本杉は、高津川(たかつがわ)の源流に当たる大蛇が池を守る杉の巨木として、村人に大切にされてきた。村人はこの杉の緑の変化を見て村の盛衰を判断し、干魃の時には藁で大蛇を作り、この池で雨乞いを行ったと伝えられ、今も雨乞い神事は続いている。  環境庁調査によれば、樹高16.8m、幹周り5.3mで、町の天然記念物に指定されている。高津川は、ここに源を発して、柿木村、日原町を通り、益田市から日本海に注ぐ80km余りの川である。最近の市町村合併ブームの影響で、六日市町と柿木村は合併して吉賀町となり、日原町と津和野町が合併して津和野町となる。生まれた町や村の名前が無くなるのは、寂しいものである。
 大蛇が池には、車がないと行けない。中国自動車道の六日市インターチェンジで降り、県道16号線(六日市錦線)を中国自動車道に沿って東に向かう。8km程走ると道が大きく蛇行して、中国自動車道の下をくぐる。道はもう一度自動車道の下をくぐるが、この手前左手に大蛇が池がある。[島根県鹿足郡六日市町大字田野原]




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