鹿児島県屋久島の「太古杉」 (2005.11.23、Redbearさん)


 縄文杉に至るには、安房川に沿ってトロッコ道を遡上するコースと、宮之浦川から遡上するコースがあるが、前者が一般的で、後者は熟練者でないと危険である。その浦之宮コースの途中に「太古杉」と「龍神杉」があり、縄文杉よりも自然な姿を止めていると言われる。もっとも、縄文杉から更に宮之浦川コースに入って太古杉に至る事も可能であるが、また引き返さねばならず、健脚の人でないと、なかなか行けない。
 その太古杉の迫力ある写真を2005年に登られたRedbearさんから送っていただいた。樹高・幹周の記録は環境庁調査にはないが、RedbearさんのHP「巨きな樹に会いたい」によれば、樹高17.6m、幹周8.5mとなっている。かなりの大きさである。しかも、間近まで近づくことができる。霧の中に浮かび上がっている写真は、感動的ですらある。巨樹を前にしたRedbearさんの息づかいが伝わってくるようだ。
 屋久島には、鹿児島からの空路(40分)、または高速船(2時間30分)フェリー(4時間)で入る。南東海岸の安房からバスで荒川登山口に行き、トロッコ道を登り始めるのが一般的である。途中、翁杉・ウイルソン株・大王杉を経て、縄文杉に至る。往復で約10時間、高低差700mの道のりである。宮之浦川を遡る道は、道しるべが不確かな上に整備されていないため、十分な装備をして、案内人と共に登る必要がある。




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