岡山県湯原町の「佐波良の大杉」 (2004.3.16)


 40年ぶりに湯原を訪れた。今は立派な温泉ホテルが立ち並んで、当時は近代的に見えた国民宿舎の「桃李荘」が目立たなくなっていた。その、湯原温泉郷の手前で道を右に取ると「社(やしろ)」の村落にでる。ここは名前の通りお社の多い村であるが、一番奥に最も格式が高い佐波良(さわら)神社がある。その境内には巨木が多く、最大のものは「佐波良の大杉」で、樹高43m、目通り幹周り9.1m、推定樹齢は900年とされ、地元ではこの杉を「千年杉」と呼んでいる。
 樹勢がすこぶる良く、真っ直ぐに伸びた杉ではないが、がっしりとした幹には迫力と重量感がある。その故か、この木はNHKの大河ドラマ「宮本武蔵」で、武蔵を吊すのに使われた。大河ドラマが放映されていた平成15年には、バスを連ねて訪れるツアーもあったそうである。
 JR神姫線の中国勝山で降りて湯原温泉あるいは蒜山行きの中鉄バスに乗り、湯原温泉の2つ手前「社口」で降りて、東に2km歩くと佐波良神社である。ただし、バスは2時間に1本程度で少ない。



巨木の根元を清流が貫通している



NHK大河ドラマ「宮本武蔵」のロケがここで行われ、武蔵が木に吊される場面が撮影された


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