高知県大豊町の「杉の大杉」 (1997.12.7)


 我が国最大の杉と言われ、国の特別天然記念物に指定されている大杉である。 すざましい迫力に圧倒された。
 土讃線の大杉駅で列車を降り、橋を渡って高知方向にあるく。約1kmで 「杉の大杉」と書いた表示に従って右手に登ると、すぐに八坂神社の入り口に着く。 左手の小屋に施設整備協力費200円を払って神社に入る。お金を取られて驚いたが、 神社の中に入って整備された木を見ると、損得の感情は吹き飛ばされる。 実に巨大な杉である。真っ直ぐに立った杉のイメージとは異なり、 巨大な生き物に出会ったような衝撃を受けた。
 南北2本の大杉からなっているが、南側の木が大きい。根周り20m、樹高60m、 樹齢は3000年とされる。北側の木も、単独で立っておれば 驚くほどの大きさのはずであるが、南の木が巨大なので気の毒だ。根周り16.5m、 樹高56mの大きさである。
 言い伝えによると、縁起12年(912年)杉本太郎なる者が、この巨木の下に 貴船大明神と祇園牛頭大王の像を鎮祀したとあり、1000年前にすでに 大木であったことがわかる。
 JRに苦言を呈したい。大杉駅に止まる列車が少なすぎる。7時の普通列車を 逃すと次は12時近くまで待たねばならない。もっと多くの人達がここに立ち寄れる 機会を作ってほしいものだ。


南の大杉


北の大杉


木々のリストへ戻る