長野県大町市社の「仁科神明宮の大杉」 (2018.11.6、青島さん)


 青島さんからの2つ目は「仁科神明宮の大杉」である。30年続く 秋恒例の「蕎麦と紅葉と巨樹の探訪の旅」の成果を、毎年送って下さるのは嬉しいことである。
************************************************
 仁科神明宮には杉の巨木が多いが、三本杉が県の天然記念物に指定されている。 最大の物は樹高45m、目通り幹周6.4mで、樹齢は800年とされる。残念ながら3本の内中央の1本は1979年3月に突風により倒れ、今は根元部分だけが元の場所に保存されている。
 仁科神明宮は承久の乱(1221年)以前に仁科氏によって創建され、欠かさず20年毎の式年遷宮が行われてきたもようで、1376年から1919年までの棟札がすべて保存されている。その性もあって、本殿・中門は江戸時代初期の建造であるが、古い建築様式が保存されており、27枚の棟札と共に国宝に指定されている。 また、神社社叢と三本杉もそれぞれ長野県の天然記念物に指定されている。
 JR大糸線の安曇沓掛で降りて、東に1.5km程歩くと国道51号線の信号に突き当たる。ここから細い道を更に600mほど東に進むと左手に仁科神明宮が見える。

三本杉の全体像、左の木がよく見える。


右端の木


右端の木と青島さん


中央の倒れた木を含む三本杉


大事に保護されている倒れた中央の木


木々のリストへ戻る