茨城県常陸大宮市の「三浦杉」 (2007.6.10、熊ちゃん)


 熊ちゃんから茨城県の杉の巨木が届いている。三浦杉と呼ばれる由緒ある木である。2004年に合併により常陸大宮市となった元那珂郡美和村にある吉田八幡神社には、多くの杉の巨木があるが、中でも本殿への階段の左右にある2本の木が見事である。
 1991年の環境庁調査によれば、この2本は共に樹高35m、幹周はおのおの8.80mと8.30mである。この2本以外にも参道には5本の幹周3mを超す杉の木があり、これらを含めて「三浦杉」と呼ぶようである。県の天然記念物に指定されている。由来については、熊ちゃんのメールを引用させていただこう。
 「杉は、国道293号線沿いにある、道の駅「みわ」から近い吉田八幡神社の境内にあります。鳥居をくぐって進むと、石段の下と上に2本の巨木が聳え立っていました。三浦杉です。石段の下の杉の方が少し太い幹周りらしいです。久寿2年(1155年)に相模の豪族三浦大介義明が那須野ヶ 原の九尾の狐退治に行く途中、この神社に参拝して植えたと伝えらえています。最初は鎌倉杉と呼ばれていましたが、水戸光圀公が参拝した際、謂われを聞いた公が「三浦杉」と命名しました。枝などの落下による事故防止のため、石段の通行は禁止され、遥拝所が設けられていました。」
 JR水郡線の常陸大宮駅から、茨城交通バスの高部車庫行きに乗って終点で降りる。1日7本程度が運行されている。ここで那須烏山市営バスの烏山駅行きに乗り換えて、小田野口で降りる。ここから北西に300mほど進めば吉田八幡神社である。那須烏山市営バスは昼間の運行がほとんど無いので、高部車庫から小田野口まで歩くと800m程である。車で行く場合には、常磐自動車道を日立南太田ICで降りて常陸太田駅を経由して293号線にのり、常陸大宮を経て高部まで走る。






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