東京都八王子市の「高尾山の飯盛杉とブナ」 (2018.5.3、ゆずさん)


 3年前に尾瀬の素晴らしい大カラマツの写真を送って頂いた「ゆずさん」から、久しぶりのお便りである。最近、高尾山のボランティアを始めて、木々や山の案内をして居られるようだ。今回は高尾山を代表する杉の巨木「飯盛(メシモリ)杉」と、高尾山には珍しいブナの写真を送って下さった。
 東京に住んでいた頃、私もよく子ども達を連れて高尾山に出かけたものだ。都民にとっては貴重で身近な憩いの場である。西は大阪の箕面公園へと続く、東海自然歩道の東の出発点でもある。
 以下はゆずさんのお便りである。前半はスギ、後半はブナの説明です。
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 高尾山のボランティアを始めました。
 高尾山には大きな杉の木がありますが、この中で一番の木が飯盛杉です。シャクナゲの咲くこの季節には近くまで行くことができますが、大きすぎて全身は写真に撮ることが出来ませんでした。
 また、高尾山には江戸、元禄の時代が寒かったことで樹齢350年ぐらいのブナがあります。美人ブナ、将軍ブナなどとボランティア仲間で呼んでいる木がありますが、温暖化の影響で新しい子供は残念ながら育たないそうです。イヌブナは、育っていますが。
[最下段の2枚の写真について]
 高尾山ヴォランティアの人達が呼んでいる美人ブナの写真です。京王電鉄の駅ポスターになったそうで、木肌がすべすべだからだとか。又、ケーブル山頂駅そばには将軍ブナ。これも枝ぶりが堂々としている?いずれにしても仲間内での呼び名ですが。
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 高尾山の飯盛杉は、幹周7.5m、樹高45.0mで、東京都の天然記念物に指定されている。かつては美しい円錐形だったので「飯盛」と名付けられたが、1959年の伊勢湾台風の被害にあって樹形が崩れた。位置は薬王院の南東側の斜面の登山道であるが、始めての人には行きにくそうだ。ボランティアの方に案内していただく方が無難かも知れない。
 高尾山は、新宿から出る京王線に乗って、北野駅で京王・高尾線に乗り換え、終点の高尾山口で下車、ケーブルカーで480mの高尾山駅まで一気に登ることが出来る。ここから西南西方向に薬王院を経て599mの山頂までゆっくりとハイキングが楽しめる。 

全体像だが、高くててっぺんが撮れない


太い幹


将軍ブナ−樹皮も形も貫禄十分


美人ブナ−お肌も容姿も綺麗


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