鹿児島県屋久島の「縄文杉」 (2001.3.28(松井さん)、2009.6(武田さん)、2012.5(ゆずさん))


 杉の王者「屋久島の縄文杉」である。高校で同窓の松井さんがこの春に写してきたものを送ってくれた。さすがに見事である。
 屋久島は、我が国では数少ない原生林であるが、江戸時代から大正にかけて、多くの杉の巨木が伐採され、いまに残る屋久杉の巨木は数えるほどになってしまった。その中で一躍大きいのが「縄文杉」で、昭和41年に発見された。樹齢は約4500年と推定され、日本では最長老の木と考えられている。樹高30m、幹周り16.1mで、杉としては日本一の幹周を誇る。国の特別天然記念物である。
 屋久島には、鹿児島からの空路(40分)、または高速船(2時間30分)フェリー(4時間)で入る。南東海岸の安房からバスで荒川登山口に行き、トロッコ道を登り始めるのが一般的である。荒川沿いを登り、小杉谷の部落跡に出る。ここは、木材の伐採が盛んであった頃の名残で、小中学校もあった。安房川北沢に沿って登ると、二代杉、仁王杉がある。沢の分岐を大杉谷(大株歩道)にとると、翁杉・ウイルソン株・大王杉を経て、縄文杉に至る。往復で約10時間、高低差600mの道のりである。
 縄文杉以外でも、屋久島は自然を楽しめる豊かで素朴な島である。観光地化しないように、節度を持って、自然を畏敬する気持ちで訪れたいものである。
************************************************************
 大学同窓の武田さんから送っていただいた縄文杉である。全体像がはっきりと見やすい写真になっている。(2009.6) ***********************************************************
 八王子のゆずさんから最新の縄文杉の写真を送っていただきました。なかなかの迫力が出ています。(2012.5)

ゆずさん撮影の最近の縄文杉(2012.5)



武田さん撮影の縄文杉(2008.6)


以下は松井さん撮影の縄文杉(2001.3.28)



木々のリストへ戻る