福島県小野町夏井の「諏訪神社の爺杉・媼杉」 (2000.11.7)


 JR磐越東線は巨木の宝庫である。 夏井駅から歩いて5分のところには諏訪神社があり、 この境内に2本の杉の巨木が並んで立っている。 爺杉・媼杉(じじすぎ・ばばすぎ)と呼ばれている。神社の本殿に向かって 右手が爺杉、左手が媼杉である。どちらも、樹高45m、目通り幹周り8.70mで 樹齢は1200年と伝承されており、国の天然記念物に指定されている。
 幹周は上位ではないが、この規模の巨木が2本並んで立っている例は少なく、 見事である。夏井駅から郡山に向かう列車は3時間に1本程度なので、 じっくりと巨木に向かい合った。陽が傾くにつれて木の色が変わり、 暗く巨大になっていくさまを見ていると、人としての奢りが次第に崩れ 自分の存在が小さくなっていくように感じられた。

手前がが爺杉、奥が媼杉である





木々のリストへ戻る