奈良県天理市の「氷室神社の杉群」 (2005.10.30、Mukaiさん)


 Mukaiさんから引き続いて奈良の巨木を送って頂いた。奈良市や天理市の東部の郊外にも、よく知られた社寺が多く、その境内や神域には大きな木が多い。Mukaiさんからは、写真とともに次のようなメールを頂いた。
 「もう一つは福住氷室神社の杉群です。皆さんが紹介されているような太く迫力のある杉ではありませんし、ちょっと趣旨も違うかもしれませんが、高さはどれも軽く30mを超えているように見え、神社の背後に立つその姿が厳かな良い雰囲気でした。」
 環境庁の1991年の調査結果を調べてみると、2本の背の高い杉が記録されてる。その他にも推定20本の大きな杉があるようだ。
  スギ  幹周り360cm 樹高40m
  スギ  幹周り450cm 樹高35m
 氷室神社は、ご存じのように、冬の氷を氷室に保存して、夏に朝廷に献上することで有名である。『日本書紀』に額田大中彦皇子が、闘鶏(つげ)で氷室を発見して、その氷を天皇に献上される経緯が述べられている。氷室神社の秋季例祭は10月15日である。
 車で行くには名阪国道の福住インターで降りて25号線を北に走り、500mほど進んだら186号線に入って更に北へ200mほどで右手に氷室神社がある。徒歩でいくには、天理駅から出る奈良交通バスの上野行きに乗って国道福住で降りる。ここから名阪国道をくぐる道を北に1km歩くと、右手に氷室神社がある。このバスは2時間に1本程度である。天理駅から六郷小学校行きのバスに乗って浄土で降りる方が近いが、こちらは1日3-4本しかない。なお、氷室神社の住所は奈良県天理市福住町浄土184である。



木々のリストへ戻る