奈良県天理市の「下之坊寺の婆羅門杉」 (2005.4.30、Mukaiさん)


 素晴らしい杉、そして素晴らしい写真である。この木が指定を受けていないのが信じられないほど、堂々とした見事な2本杉。天理市福住別所にある「下之坊寺の婆羅門杉」を奈良のMukaiさんが送って下さった。メールには次のように書いてあった。
 「鄙びた山寺の入り口両側に、2本の巨大な杉がそびえる姿は絵になる景観で、特に向かって右側は圧倒するような太さでした。大蛇がうねるように曲がりくねった太い枝も、迫力です。
 見事な杉ですが、なぜか指定を何も受けていないようです。樹齢、大きさ、外観とも、県の天然記念物くらいは指定されてもよいと思うのですが。」
 全く同感である。この寺の佇まいが、一層、木の大きさと、それらの経てきた年月を際だたせている。何時までも眺めていたい気がする。1991年の環境庁調査によれば、大きい方は樹高48m、幹周り700cm、もう一つが樹高43m、幹周り500mとあるが、どちらの杉も実際の幹周はもっと大きいと思われる。
 西名阪自動車道から天理市を経て名阪国道に入り、福住インターで降りて県道186号線を北に向かう。3kmほどで別所公民館であるが、その手前400mを左折して細い道に入る。西に400mほど進んで右折すると下の坊寺である。注意していると大きな杉が目立つので、すぐ分かるそうである。






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