長崎県対馬市の「万松院の大スギ」
  (2017.5.18)


 昨年5月に、以前から行きたいと思っていた壱岐と対馬を巡った。二島は対照的な島々で、壱岐は平らな耕地の多い島であるのに対して、対馬は山と断崖の島であった。壱岐は大昔から大陸との架け橋であり、古墳群が多い。一方対馬は中世になってから統治の中心となった島で、宗氏の城が厳原にあり、朝鮮貿易にとっての要衝であった。1615年に創建された万松院は宗家の菩提寺で、長い石段を登ると各代の宗氏の墓が並んでいる。この墓地には3本の杉の巨木があり、「万松院の大スギ」として知られる。
   最大のものは、墓所の最上部近くにあり、樹高35m、目通り幹周6.80mで、樹齢は万松院創立以前で400年以上とされる。石段の途中に残りの2本が立っており、大きい方は樹高35m、幹周6.20m、小さい方は樹高40m、幹周5.20mである。最下段は3番目のスギ、その上2枚は2番目に大きいスギである。これらの木はまとめて県の天然記念物に指定されている。
 厳原へは博多港からフェリーで4時間40分、高速船で2時間20分で着ける。厳原港からバスまたは徒歩で厳原市役所を目指し、市役所前道路を西に10分ほど歩けば万松院である。

塀の向こうに聳えている。これが最大木。


登り道を塞いでしまっている


人が立つと幹の巨大さが際だつ


参道横に立つ、2番目に幹周の大きなスギ



幹周3番目の大スギ


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