京都市左京区の「花脊の三本杉」 (2007.1.2、Mukaiさん)


 次々と迫力ある写真を送って下さるMukaiさんから丁度1年前に頂いた写真の掲載が今になってしまった。退職後の無秩序な忙しさの中で改訂が遅れて申し訳ない次第である。昨年のお正月、京都方面へと足を伸ばされたMukaiさんは、京都市の山奥である花脊を訪れて、有名な「花脊の三本杉」(「大悲山の三本杉」あるいは「峰定寺(ぶじょうじ)の三本杉」とも言う)を写してこられた。三本杉は大悲山峰定寺のご神木である。
 1本毎の幹周は6m前後であって杉の巨木としては小さいが、幹周6mの杉が3本揃って真っ直ぐに天を突く様には、誰もが感嘆の声を上げる。根方は融着した状態になっており、3本を合わせた幹周は環境庁調査では17.79mとある。林野庁の「森の巨人たち100選」に選ばれている。以下はMukaiさんのメールの一節である。
 「今日は京都花脊の奥にある大悲山峰定寺と鞍馬へ行ってきました。花脊の峠は曲がりくねった急坂の山道で、峰定寺はさらにその山奥です。奈良市も合併で広くなりましたが、ここはずっと以前から京都市なので、その広さに改めて驚きました。....主役の三本杉は、お寺から往復45分も歩いた山の上にあります。樹齢1200年、樹高35m、目通り幹周13.6m。じつに大きく、小さな沢を前に、注連縄をして堂々と立つ姿はまさしく神木たる威厳に満ちていました。少し歩きましたが、その価値は十分ありました。」
 京都の出町柳駅前から「広河原」行きの京都バスに乗って1時間40分で「大悲山口」に着く。バスは1日に5本出ている。大悲山口から右折して、寺谷川に沿って東へ約2km歩くと、左手に峰定寺への入口(門前茶屋)がある。ここから林道となり約100m、20分登ると峰定寺である。





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