福井県若狭町の「常神のソテツ」   (2022.4.20、東山さん)


 東山さんは桜の頃は忙しい、北海道から九州まで有名な桜が満開になると、奥様を連れて車を飛ばして出かけられる。高校の同窓生の中では、自由かつ活動的な人である。その東山さんが、滋賀県余呉湖の八重桜を楽しんだ後、三方五湖から常神半島に足を伸ばして、昔訪れたソテツに会いに行かれた。
 常神(つねがみ)のソテツは、全国12の国指定天然記念物のソテツの中で最北端に位置する巨木である。全部で8本の子幹からなり、全体の根回りは5.2m、最も高い子幹の樹高は6.5mと大きい。樹齢は1350年と伝承され、昔漂着したインド人が持ってきたと伝えられている。
 以下は東山さんの感想である「宿に入る前に40数年前に訪れた三方五湖の先の常神半島の先端にある「日本海側北限のソテツ」を見に行きました。樹齢1,350年とありましたが、ソテツが元気なのは良かったのですが、民宿[ソテツの家]は閉館で寂れ果てて寂しそうでした。私の昔の記憶では、ソテツと民宿がポツンと有っただけだったと思いますが、今は周りにイッパイ民宿らしい建物がビッシリ。それもすっかり寂れていて路地の奥深くにひっそりと生きているソテツが尚更凛々しく感じました。」
 北陸道の敦賀ICから舞鶴若狭道に入り、三方五湖PAで降りて若狭梅街道経由で162号線に入る。世久津から常神半島に向かう216号線に右折し、海岸に沿ってどこまでも行くと、終点が常神の集落である。

日本海北限の常神のソテツ。背景の民宿が寂れている


名標板には樹齢1350年とある


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