埼玉県桶川市の「多気比売神社の大シイ」 (2011.9、葭谷さん)


 離島巡りの葭谷さんから、珍しく本州の巨木を送っていただいた。埼玉県桶川市の多気比売(たけひめ)神社の大シイである。送っていただいたメールには次のように書いてあった。
 「最近、知り合った方のお宅が神社の祠掌をされているということで、その神社にお伺いしました。小さな神社ですが、桶川市の指定の巨木とされるシイの木がありました。根回り、6.7mと書かれていましたが、幹が2つに分かれていて、梶本さんが考えられている巨木に対応するか分かりませんが、写真をお送りします。
 神社名は、多気比売(たけひめ)神社といいます。住所は、桶川市篠津61番地です。」
 根元から2枝に分かれている場合には、2株立ちと言うことで、各々の幹周を加えて記録する。この木は上部に向かって拡がっているので、根回りと幹周は同程度で、主幹の方の幹周りも3-4m程度ありそうである。立派な巨木と言える。
 1992年の環境庁調査によれば、樹高13m、株立ち4本となっているので、写真の後方の木も含めていると思われる。全体の幹周(合計)が6.32m、主幹が4.8mと記録されており、写真の木を枝を含めて主幹としているようだ。
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 送っていただいた説明板によると、「多気比売神社は平安時代の927年頃には既に存在したと考えられる市内で最も古い神社で、豊葦建姫命を祭っており、「ひめみやさま」として古くから安産の神様としての信仰を集めてきた」とある。この大シイはスダジイで、樹高13m、枝張り17m×14.1m、樹齢は約600年と推定されている。
 多気比売神社へは、JR高崎線の桶川で降りて、駅の東口から出る朝日バスの菖蒲車庫行に乗って、工業団地入口で降りる。前方に150mほど進んで左折、300mほどで神社である。バスは1時間に3-4本出ている。車の場合は17号線を北に進み、坂田から12号線に沿って進み3kmほどで工業団地入口である。

4本のシイがあるようだが、一番手前のものが市指定天然記念物の大シイである。


説明板がある。


最大木の後方に3本のシイの木が見える。


最大木の根元部分


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