千葉県君津市の「賀恵淵の大シイ」 (2007.8.3)


 10年前に田中さんから送っていただいた「賀恵淵の大シイ」と、ようやく会うことが出来た。木更津の「かずさアカデミアパーク」での国際会議の折りに、主催された西川先生に連れていって頂いた。このような機会がないと、なかなか行くことが出来ない所である。バンクーバーから参加された古賀先生もご一緒で、早朝の素晴らしい時間を過ごした。
 この大シイは、大きさだけでなく、竜がうねるような、その姿にも圧倒される。10年前の写真と比べるといくつかの大枝が無くなってはいるが、樹勢は旺盛である。名標板には樹高20.7m、目通り幹周り8.5mと書かれているが、神社の境内全体を覆う樹冠の大きさは見事である。10年ばかり前に東京都の御蔵島と三宅島でスダジイの巨木が何本も発見されて、幹周の順位はかなり落ちたが、木としての巨大さは全国屈指といえる。君津市の天然記念物で、新日本名木百選に選ばれている。
 内房線の木更津で久留里線に乗り換えて、小櫃(おびつ)下車、西に1.5km程歩いた 小櫃川の土手沿いにある。八坂神社の境内になっており、お祭りも行われるようである。

離れてみると、森のように小さな社務所を含む神社全体を覆い尽くしている


近づくと、その幹の大きさが徐々に見えてくる


姿を現した幹の巨大さに驚く。まるで手を広げて招き入れるようだ。



裏に回ると、幾本もの大枝が「やまたのおろち(八岐の大蛇)」のようにうねっている。水平に伸びた大枝もある。
耐えきれずに折れた大枝の跡が沢山のウロを作っている


大枝を支える巨大な幹


木々のリストへ戻る